真剣に保育士を目指す方、必見!保育実習での不安を取り除くための解決策

実習生が学ぶ発達障害の実態 

その1:自閉症

 
小学校では、発達障害がクラスで6人に1人といわれる時代です。それだけ発達障害という障害が一般化してきていますね。実習生の方なら、大学で特別支援教育も学んでおられますが、実際に発達障害の我が子をかかえる保護者の方は、ものすごい悩みを持っておられます。
 
親としては我が子の言動に敏感になっているのです。実習で、発達障害の園児とふれあうこともあろうかと思いますので、ぜひ「実習生が知っておくべき発達障害の園児とその保護者」を参考に、しっかりと理解を深めておいてください。これは、「発達障害とはこんな子どものことをいうのですよ。」という一般的な紙上の話ではないのです。
 

体験談:

5歳児クラスの男の子(Aちゃん)でした。そのお母さんとのやり取りの中で次のような悩みを抱えておられることがわかり、相談にのってあげることになったのです。私が、そのお母さんと話をするようになったのは、4歳児の中ごろでした。Aちゃんはよくしゃべってきてくれていたのですが、気になったのは、二つありました。独り言が多いことと、私が言うことに対して「オウム返し」をしていたことでした。
 
私は、日ごろから園児の言動に気をつけていて、発達障害ということにもかなり敏感になっていました。発達障害は、強すぎる個性といってしまえば、健常児の個性ということになるのでしょうが、Aちゃんの言動は少し違っているように感じたのです。
 
そんなある日、お母さんのほうから「息子はここに入園する前から、すぐに調子に乗って私やお父さんから怒られてきたんですよ。でも何度言っても治らないんです。また先生方だけでなく、誰に対しても何かしゃべりかけるんです。それが、最近特に多くなってきたんですが、一人言でしゃべっていることも多くなって、保育園から帰って家でもしゃべり通しなんです。保育園ではどうでしょうか。」
 
私は、この瞬間がチャンスだと思って、保育園でも私が気になっていることをお話しました。また、お母さんの心配の様子から、以前に私が担任した「発達障害(自閉症)」の子どもさんの話もしました。そして、思い切って専門機関での診察をおすすめしたのです。このタイミングでしか言い出せないと思って、Aちゃんのためにも自信を持って思い切ってお話しました。
 
その話を聞いて、お母さんは「主人とも話し合ってみます。」というお答えをいただき、その日は終わりました。その日の夜、タイミングだけで専門機関のお話までした私は「Aちゃんはただ単に個性なのかもしれない。まだ専門機関のお話は早かったかな。」という後悔もあったのです。ご家族の反応が気になって仕方ありませんでした。
 

自閉症という発達障害

この体験談は、私自身の体験なのですが、結果は、ご主人の思いが強く「今はまだ診断を受けない」でした。そのごA君は小学校に入学したときに、ご主人を含めた懇談で、専門機関で診察を受けられ、軽度の発達障害という診断が出たと聞きました。今では、特別支援学級に入級して勉強するようにしていることも聞きました。
 
私が、このことでは自信を持って診断を受けて欲しいと思っていました。でも、それは100%とはいえません。また、保護者の方への話し方にも十分に配慮をして、言葉を選んで話をしたつもりです。
 
自閉症の子どもさんと関わってみましょう
実習生の方に言いたいことは、もし機会があればどんどん自閉症の子どもさんと関わって欲しいということです。実習でお世話になる保育園には自閉症のお子さんはいないかもしれませんが、これから保育園に採用されることになったときに、もしかしたら1年目から自閉症のお子さんを担当することになるかもしれないからです。
 

保護者の方の思い

先日、Aちゃんのお母さんと話す機会がありました。保護者の方の思いは、「この子ができて以来、よくしゃべるなあとは思っていたのですが、夫婦で一生懸命育て、これから小・中学校、高校・大学と、将来は立派な子になってくれると期待していたのに、軽い自閉症と聞いて夫婦ともとてもショックでした。今はやっぱり「オウム返し」が増えて、こだわりもつよくなって困っているんです。」ということをお話されました。
 
私が調べた中には「グレーゾーン」のお子さんも多く存在するようです。個性が強すぎるというお子さんもいるのですね。保育士として今思うことは「多くの自閉症のお子さんと会ってみたい。そして、自分自身がもっと積極的に保護者の方にお話できるようにしたい」ということです。実習生の皆さんは、先ほども述べましたが、今の間に自閉症を含めた発達障害のお子さんをしっかりと見ておいて欲しいということです。実習前に発達障害については、保育同様にしっかりと学んでおいて欲しいです。